LOYTEC コンピーテンス・センター Calon 社は Building Environment Control 社と協力し、2013 年にマンチェスター空港第二ターミナルに定照度制御と在室検知機能を組み込んだ DALI 照明システムを導入しました。また、更なるプロジェクトとして、2016年、第一と第三ターミナルに同システムを導入すると同時に照明器具も LED に一新し、エネルギー消費の更なる削減を実現しました。
各エリアに設置された DALI (人感/自然光)センサーで収集したデータに基づき、LOYTEC の DALI コントローラは自動的に最適な照度の調整を行い、更に自然光の効率的活用によるエネルギーの節約も実現しました。
配線室に設置されたローカルコントロールパネルは LOYTEC L-DALI コントローラを通じて、 DALI バスと BACnet ネットワークに接続され、エネルギー消費量、デバイス状況などの情報を共有し、個々のデバイスとセンサーの状況をも細かく把握しています。管理システムはオープンな通信プロトコル(BACnet and DALI)によりセンサーとコントローラ間の通信をスムーズに実施し、柔軟な拡張性で設備の追加も容易です。更に、グラフィカルインターフェースとレポート機能によりメンテナンス作業を効率化し、インターネット接続で操作の利便性も向上しました。
2014 年にはフライト情報システムを更にビル管理システムへ接続して試験運営に成功、リアルタイムにフライト情報に応じて照度を自動的に調整することにより照明システムの効率が更に向上しました。
必要な時だけエネルギーを使用するというスマート照明制御の基本理念をもとに、システムは在室者を検出し、かつ照度が一定以下に落ちた場合のみ照明をつけることにより、89%のエネルー消費量、約 7 Gwh の電力を見事に削減しました。
最後に、管理システムを通じて取得した照度、デバイス寿命、調光レベルなどの情報も空港全体のエネルギー配置と設備配置における重要な指標となっています。
This Manchester Airport Project was honored with several awars like the LUX Award in London as "Project of the Year" in the category "Industrial and Transport Lighting". The extension of Manchester Airport Terminal 2 won the DALI Lighting Award in the category "Best Large Indoor Projects" organized by the Digital Illumination Interface Alliance (DiiA). The same L-DALI lighting control solution has also been implemented at Stansted Airport by LOYTEC Competence Partner BEC.
導入前のエネルギー消費量 |
LED に交換後の消費量 |
更に自動化システム導入後の消費量 | 年間エネルギー削減量 | |||||
場所 | MWh | MWh | 削減量 | MWh | 削減量 | MWh | 削減量 | |
第一ターミナル | 2942 | 1112 | 62 % | 440 | 60 % | 2502 | 85 % | |
第二ターミナル | 3739 | 1514 | 60 % | 576 | 62 % | 3163 | 85 % | |
第三ターミナル | 1657 | 582 | 65 % | 184 | 68 % | 1473 | 89 % | |
合計 | 8338 | 3208 | 1200 | 7138 |
Eye-catching departure lounge 1:15
関連情報
Devices: LDALI-ME204
場所 | Manchester, Great Britain |
ノード数 | DALI ballasts: > 9,500 and DALI multi-sensors: > 1,200 |
基幹技術 | BACnet, DALI |
提携先 | Calon, Building Environment Control |
LOYTEC部品 | 82 x LDALI-ME204 |
LOYTECシステムツール |
NA |