EnOceanはビルディングオートメーションにおける無線機器用の無線通信プロトコルで、国際標準規格ISO/IEC14543-3-10に規定されています。ス イッチは、センサーと同様に、EnOceanでは短い無線信号を送り出すためのわずかな電力しか必要としません。電力は主に、スイッチ時に発生する 圧電気(エネルギーハーベスティング)、ソーラーパネルのエネルギー、ペルチェ素子から得ています。これで、送信側にバッテリーがなくても、つまり メンテナンスは不要で、作動するのに十分な電力が得られます。EnOceanはエネルギー効率と共に、信頼性の高い情報伝送を狙った無線プロトコル です。地域によって、使用する周波数帯が異なり、ヨーロッパでは868.3MHz、アメリカ/カナダでは902MHz(315MHzも)、日本では928MHzを使用し ます。
EnOceanの無線スイッチやセンサーをEnOcean対応のLOYTECデバイスと共に使用するには、LOYTEC製品ファミリーのEnOceanインターフェース であるL-ENOが必要です。L-ENOは、USBケーブルで簡単に接続できます。EnOceanインターフェースの電源は、自動検出と同じようにUSB経由で供 給されます。