LON(Local Operating Network)は、1990年代末までにはCEA(全米家電協会)によって「Control Network Protocol」の名でCEA-709 として標準化が行 われていました。現在CEA-709プロトコルは、ISO/IEC 14908という国際的な通信規格として認められています。LOYTECは、CEA-709の技術につい て豊富な経験を持っており、デバイスがCEA-709ネットワークで通信できるよう、独自の技術を開発しています。LOYTECの技術にはチップセットや、 強力な32ビットマイクロコントローラーでCEA-709を実行する、フル機能装備のORIONプロトコルスタックがあります。CEA-709対応のLOYTECデバ イスはすべて、この強力な技術を活用しています。LonMark Internationa(l www.LonMark.org)によって標準化される通信オブジェクト(ネットワー ク変数)や機能プロファイルは、LonMarkデバイスの通信インターフェースを記述します。構成プロパティ(CPs)では、デバイスパラメーターのダウ ンロード、修正ができます。ネットワークにデバイスを追加するには、ハードウェアのメーカーに依存しないネットワーク管理ツール(NL220または LonMaker®)を使用し、デバイスのインストールと、データベースに保存されるネットワーク変数間のバインディングの作成を行います。こうすること により、アプリケーションとネットワーク内の通信関係を明確に分けることができます。LonMarkノード用の構成ツールは、ネットワーク管理ツールに プラグインとして組み込まれるため、迅速で容易なデバイス設定が可能です。
LOYTECデバイスをLonMarkシステムで使用するには、標準のネットワーク変数タイプ(SNVT)、またはユーザ定義のネットワーク変数タイプ(UNVT) を使用します。NVは、静的または動的なネットワーク変数として作成できます。また、他のLonMarkノードのネットワーク変数を「外部NV」によっ て持ち込むことができます。外部NVの場合、LOYTECデバイスに静的または動的NVを割り当て、バインディングすることなしに、循環的にポーリン グが実施され、明示的に書き込みが行われます。LOYTECデバイスでは、他のLonMarkノードの構成プロパティに直接アクセスすることもできます (LonMarkのファイル転送またはメモリ読み取りアクセスを使用)。標準的な構成プロパティタイプ(SCPT)とユーザ定義の構成プロパティタイプ (UCPT)のどちらも利用できます。ネットワーク変数はコンフィギュレーターツール(プラグイン)で、XIFファイルからのインポート、LNSデータベース のスキャン、オンラインネットワークスキャン、手動作成によって作成します。ASTTM機能の警報管理とスケジューリングは、それぞれのLonMarkプロ ファイルを使用することで実行できます。過去のトレンドデータは、プロトコルに依存しない汎用トレンドログに記録できます。LonMarkシステムへの 接続はツイストペアまたは電力線を使用し、IP-852(100Base-Tイーサネット)またはTP/FT-10チャネルで行います。LOYTECデバイスのサブグループ にも、LonMark認定を受けているものがあります(製品詳細をご参照ください)。