KNXはビルディングオートメーション用の通信プロトコルで、ISO/IEC 14543 3「家電システム」として国際的に標準化されています。KNXはホームオ ートメーションおよび商業ビルディングオートメーションの分野で使用されます。KNXネットワークでは、センサーやアクチュエータは通信オブジェク トに割り当てられます。通信オブジェクトは、気温、スイッチの状態、設定されたポイント等の特定のタイプの値を表すもので、グループアドレスを介 して通信します。センサーは現在値の入ったメッセージを、同じグループ内の全アクチュエータに送信します。異なるメーカーのデバイスを連携させ るため、通信オブジェクトではあらかじめ定義されている標準データポイントタイプ(DPT)を使用します。KNXシステムでデバイスをネットワークに追 加するには、ベンダーに依存しない、データベースに基づくインストールツール(ETS、エンジニアリングツールソフトウェア)を使用します。
KNXシステムにLOYTECデバイスを追加する場合は、エンジニアリングツールソフトウェア(ETS4/ETS5)から通信オブジェクトのデータベースをエク スポートします。ETSプロジェクトは、LOYTECコンフィギュレーターツールでインポートします。KNXプロジェクトをインポートしたら、利用できるすべ てのKNXデータポイントが一覧表示されます。この一覧で、使用するデータポイントを選択します。ETSプロジェクトに後で変更がある場合も、同じ方 法で変更を追跡、同期できます。統合されたKNXデータポイントは、ASTTM機能に使用できるようになります。警報管理は汎用警報サーバに基づい て行われます。KNXデータポイントのスケジューリングには、汎用スケジューラーが使用されます。KNXデータポイントの過去のトレンドデータは、汎 用トレンドログで記録できます。デバイスとKNXシステムとの通信は、KNX TP1(ツイストペア、外部KNXカプラを使用)およびKNXnet/IPで行われま す。