L O Y T E Cデバイスでは、データポイントごとに警報条件を設定できます。設定は、通信プロトコル(C E A - 7 0 9、B A C n e t、D A L I、M - Bus、Modbus、KNX等)やL-IOB I/Oモジュールの物理的なデータポイントとは関係なく行うことができます。
警報条件によって発生した警報は、プロトコルに依存しない汎用警報サーバに報告されます。警報サーバは警報情報を収集するほか、ローカル で発生した警報にリモートアクセスするためのインターフェースとしての役割を果たします。警報情報には、警報を発したデータポイント、警報 値、警報メッセージ、警報種別(オフノーマル、リミット、フォルト)、警報の優先度、警報状態(有効、確認済み、無効)が含まれます。警報メッセー ジは変数プレースホルダーによりユーザが定義、拡張することもできます。
BACnetインターフェースを持つLOYTECデバイスでは、イントリンシック報告機能を持つBACnet警報をサポートします。BACnetでは、警報 サーバはNotification Class(NC)オブジェクトにマッピングされます。警報条件は、アナログ入力・出力・値(AI、AO、AV)、バイナリ入力・出力・値 (BI、BO、BV)、マルチステート入力・出力・値(MSI、MSO、MSV)の各オブジェクトについて設定できます。また、汎用警報サーバからの警報情報 をBACnetの警報サーバに送り、Notification Classオブジェクトで利用できるようにすることが可能であるため、BACnet以外のプロトコルからで もBACnetに警報条件の発生を報告できます。クライアントマッピングを使用すれば、例えば他社デバイスから警報を受信するために、LOYTEC デバイスからリモートのNotification Classオブジェクトにアクセスすることもできます。
LonMarkシステム(CEA-709)用のLOYTECデバイスでは、LonMarkのノードオブジェクトのnvoAlarm(SNVT_alarm)とnvoAlarm_2(SNVT_ alarm_2)による警報の送信に対応しているため、LonMarkの警報通知プロファイルに対応するデバイスに警報を送信できます。警報に対する LonMark警報サーバの確認応答はLonMarkの仕様に定義されており、RQ_CLEAR_ALARMの仕組みで行われます。汎用警報サーバからの警報 は、(LonMarkのノードオブジェクトにマッピングされた)LonMarkの警報サーバに報告できます。こうして、他の通信プロトコルのデータポイン トの警報条件の発生をLonMarkシステムに報告できます。
各種警報サーバの警報は、LWEB-900、LWEB-802/803、L-VISタッチパネルで、または各デバイスに搭載されたWebサーバを使用してデバイス のWebインターフェースで表示できます。
警報機能には、デバイスの警報ログに警報の推移を記録する機能もあります。警報ログはリングバッファとして機能し、そのサイズは設定できま す。警報ログはLOYTECデバイスのWebインターフェースで表示できるほか、CSVファイルへのエクスポートも可能です。CSVファイルはメールに 添付して送信することも、FTPアクセスを介してデバイスからダウンロードすることもできます。